日本では古来より建造物だけでなく、食品の加工にも木が用いられてきました。醤油や味噌、漬物、お酒など発酵を要する食品を作り上げる過程でさらに味わいに深みをだすために木桶や木樽として使用されています。近年では木桶・木樽に変わりステンレス製のタンクやFRP、コンクリートタンクが使用されています。
しかし、ここ数年でスローフード・食学・食育という言葉が盛んに使われ食物への関心が高まり木桶や木樽による仕込みが見直されています。
では何故木桶や木樽による仕込みが、新たに見直されるようになったのでしょうか?
消費者ニーズ
発酵食品というのは製造過程で酵母菌や乳酸菌等の微生物が作用し味に深みが増していきます。木桶や木樽の外側の部分を側板、底側の部分を底板と呼びますが、側板や底板には乳酸菌や酵母菌等の微生物がすみつきやすく繁殖しやすい環境にあります。年月を重ねすみついた微生物が複雑に作用し味や香りに深みをますといわれています。
自然から生みだされたものを自然の営みで仕込む。天然素材の木桶によって仕込まれた製品は安心感と共に美味しさを生み出します。
木桶仕込み
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