当社は2022年9月に創業110周年を迎えることができました。時が経つのは早いもので大きな節目の100年から10年の歳月が経ちました。然しながら、この10年でさえ地球温暖化の進行や新型コロナウィルスのパンデミック等による、環境や経済状況の変動は目まぐるしいものがございました。この環境変化への対応の難しさを痛感すると共に、改めてこの110年企業活動を継続してこれました事に、これまで当社に関わって頂いた全ての皆様に深く感謝申し上げます。
長い年月が経つと、その流行や環境によって、より便利なものを求め必要な物が必要で無いものへ変わり無くなっていくものも数多くあります。然しながら、その一方で無くなるものを必要とする方もおられます。日本人の生活を支えていた木桶においても近年では減少し、その製造者の数も減少しておりますが木桶にこだわり、それを求めている方もいらっしゃいます。
当社の木槽は、創業当初は工業用のタンクとして、シックナータンクや攪拌槽等としてご利用頂いておりましたが、時代の変化と共に受水槽・雨水槽・温泉槽・醤油諸味発酵槽・ウィスキーや焼酎の発酵槽等とご利用いただける場も変化しております。
木槽におきましても無くなるものを求めてくださる方の期待に沿い、木桶と構造は違いますが、日本の文化を担ってきた木桶の一助となり、日々の皆様の生活が豊かになるように、これからも自社の製品に真摯に向き合い時代やお客様のご要望に応えられるよう品質の向上に努めて参ります。
当社は木材と共にこの110年歩んで参りましたが、これからも木材を通じて皆様の生活をお支え出来るように日々努力して参りますので、引き続きのご支援ご愛顧の程、宜しくお願い申し上げます。
令和4年9月
日本木槽木管株式会社
代表取締役社長 高垣 済史
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